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宝石は美しくその魅力をいつまでも保ち続けること(耐久性)が条件のひとつにあげられます。
宝石の耐久性は「硬度」「靱性」「安定性」により見ることができ、これらを総合して
耐久性が構成されております。よって硬度が高いだけで耐久性が高いとは言えません。
硬度とは宝石表面の傷のつきにくさ、摩耗に対する強さと考える事ができ
スクラッチ(引っ掻き)硬度で表されるものです。
1822年ドイツ・フリードリッヒ・モースによって考案され1-10まで分けられました。
1-2の石は軟らかい。3-6は中間の硬さ、6を超えるものは硬い。
モース硬度8-10の鉱物は『硬い宝石』とされます。
モース硬度
硬度
鉱物
目安
10
ダイヤモンド
ダイヤ以外で傷つかない
9
コランダム(ルビー・サファイア)
コランダム・ダイヤ以外では傷つかない
8
トパーズ
ヤスリで傷つかない
7
クォーツ(石英)
ガラスを傷つけるがヤスリで傷がつく
6
オーソクレース(正長石)
ヤスリで傷がつく
5
アパタイト(憐灰石)
ナイフで傷がつく・ガラスと同等
4
フローライト(蛍石)
ナイフで容易に傷がつく
3
カルサイト(方解石)
銅貨で傷がつく
2
ジプサム(石膏)
爪で傷がつく
1
タルク(滑石)
同上
主要宝石の硬度
10 ダイヤモンド
9 ルビー、サファイア
8.5 アレキサンドライト、キャッツアイ
8 トパーズ、スピネル
7.5-8.0 エメラルド、アクアマリン、
7.5 ジルコン(ハイタイプ)
7.5 アルマンダイトG、ロードライトG、
7.5 パイロープG、スペサルティン、
7.0 グロッシュラーG
6.5 アンドラダイトG、ジルコン(ロータイプ)
7-7.5 トルマリン
7-7.5 アイオライト
7 水晶
7 めのう7 タイガーアイ
6.5-7 ペリドット
6.5-7 ジェダイド
6.5 ネフライト
6-7 クンツァイト
6 ムーンストーン、正長石
6 トルコ石
5-6.5 オパール
5.5 ラピスラズリ
5-6 ロードナイト
5 アパタイト
5 黒よう石
4 ロードクロサイト
4 真珠
3.5 さんご
2.5 こはく
靱性
靱性とは粘り強さの事で、割れやカケに対する耐性の事です。
硬度では最も硬いとされるダイヤモンドですが、靱性(粘り強さ)では最高のものではございません。
よってダイヤモンドは表面の傷に対しては長く美しさを保つことが可能ですが、
一定方向に割れやすい性質・劈開性をもっておりますので、思わぬ衝撃で割れたり欠けたりすること
があるということです。
靱性
8 コランダム
8 ヒスイ
7.5 ダイヤモンド
7.5 ベリル(アクアマリン、モルガナイト)
7.5 水晶
6 ペリドット
5-6 ガーネット
5 トパーズ
5 ジルコン
5-5.5エメラルド
3 クンツァイト
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